ひと際 艶のある嬌声が上がったので、指を引き抜いた。
くぷ、と 体液が泡立つ音が小さくする。
引き抜いた少し後で、その身体が小さく小さく震え続けているのに気付いて、神威は咽喉を鳴らした。ころころ、と猫のそれのように。


「イきそうだったでしょ」


見上げてくる潤んだ瞳が“あ”と“う”の間の声を出した。
無防備に薄く、開いたままの唇に、こころなしかふやけた中指を添える。


「舐めて」


言ってからの反応も待たず、指を侵入させる。


「ん…っふ…、ぅ」


鼻の付け根で啼きながら、それでも彼女は神威の指に舌を絡ませはじめた。
小刻みに動く舌先が中指の爪の生え際と、関節のこりこりしたところを器用に舐め上げていく。
彼女の内側は何処でも温かい。口内も。腔内も。
やはり前触れなく 指を引き抜く。


「どうして欲しい?」
「………え、」


彼女の唇から つぅ、と伸びた唾液の糸を見つめながら尋ねると、間抜けた返事が返ってきた。
「え、じゃなくて」 彼は穏やかに言う。


「気持ちよく…」
「うん?」
「気持ち…よく、して欲しい、」


神威が見下ろすと ちょうど朱色に染まった目尻と視線が合った。
ほんの少しだけ微笑んでみせる。


「我侭だね」


人差し指と薬指で襞を広げる。
内側の粘膜が艶めくピンク色で、神威は正直に“気持ち悪い”と思った。
女の身体は気持ちが悪い。


再び中指を挿れると、腰の筋肉を震わせて、高く喘いだ。
くちゅくちゅ、と広がる淫水に交じって彼女の腋窩の匂いがする。

我ながら興奮しているな、
頭の片隅で過ぎらせ、中指のピストンを速めた。


上手に達することができたのなら、キスをしてみようか。




脆 弱 の し く み


|| 20090415 | coma | gift to ANNA ||







tubu*tubu cherry の comaさんより。
ドSを襲うドドSな姉さま、鼻血が止まらないよ…。
素敵な夢、そしてEROSをありがとうございました!!ANNA